東京レインボープライド実行委はスポンサー抗議した男性への対応に問題があったと認め、謝罪してください。

東京レインボープライド実行委はスポンサー抗議した男性への対応に問題があったと認め、謝罪してください。

開始日
2022年4月26日
署名の宛先
共同代表理事 杉山文野様、山田奈津美様(東京レインボープライド実行委員会)
現在の賛同数:243次の目標:500
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 Yuko Hasegawa

毎年東京レインボープライドを楽しんでいます。が、大変残念な出来事があったことを聞きました。

日本最大級のLGBTイベント『東京レインボープライド(TRP)2022』(4月22〜24日、代々木公園)の2日目となった23日、同性パートナーと暮らすゲイ男性が会場で、イベントのスポンサー1社のLGBTフレンドリーへの取り組みが不十分であることに加え、TRP実行委員会のあり方がスポンサー中心に偏っているとして、抗議活動を行いました。TRP実行委はこれを「スポンサーへの妨害行為」であるとして警察へ通報しましたが、警察官は「男性の抗議行動に問題はない」としました。ハフポストが報じました。

「LGBTQ差別の企業の出展はおかしい」ゲイ当事者が『アクサ』と実行委に抗議【東京レインボープライド2022】

この署名は、TRP実行委に対し、報道内容の通りであれば、すぐに警察を呼んだのは問題があったと認め、男性に公式に謝罪すること、それに加えて危機管理の見直しやLGBTフレンドリー判断基準の見直しを発表して実践することを求めます。

スポンサーやTRP実行委について問題視する声がインターネットに上がっている現状をみて、署名サイトを立ち上げました。

報道によると、男性はTRP会場の野外ステージ付近に位置していた大手外資系保険アクサグループのブース前で、プラカードを持ち、「アクサグループ傘下のアクサ損害保険で自動車保険を更新する際、保険料金が安くなる配偶者限定特約の制度が、同性パートナーに認められなかったことにショックを受けた」という内容の抗議文を読み上げました。アクサグループはTRPの「プラチナスポンサー」であり、LGBT施策に熱心に取り組んでいることをホームページで発表しています。しかし、男性が問い合わせたところ、同社の改善していく姿勢が不透明だとみて、男性が失望したことが、抗議行動に発展したとみられます。

このようなことはアクサだけにみられることではありません。出展企業がダイバーシティ&インクルージョンをアピールしながら、実態には大きな乖離があるのでは、と首を傾げざるを得ないーということは以前から指摘されてきました。特に、多くの出資をして会場中心にブースを構えるようなスポンサー企業には、それだけ多くの取り組みを実践していることが求められるのは、自然なことです。抗議行動は他の出展企業にとっても対岸の火事ではありません。

TRP実行委は、当事者から企業ブースに抗議があったことについてを問うハフポストの質問に回答しておらず、「男性からの具体的な問題提起の内容を伺っていない」としています。しかし男性は「TRPの代表者の1人と具体的な内容について話しており、代表者は『思いは分かるが、方法が難しい』『LGBTQコミュニティへの貢献度を取り入れることは、今後の検討課題にできるかもしれない』と答えた」とハフポストに語っています。

別の参加者から通報を依頼する声があったとはいえ、TRP実行委がすぐに警察を呼んだのは過剰対応だったと言わざるを得ません。駆け付けた警察官は、男性の抗議内容に理解を示しました。

インターネットには、男性が声を上げたことや警察官の行動を支持する声がある一方で、男性への誹謗中傷や差別発言も見られます。

TRP実行委には、「スポンサーを中心に考えているのか」「LGBT当事者に人権を、という原点を忘れている」と対応を問題視する声が上がっています。

近年のTRPは、企業や著名人を巻き込んで、華やかなイベントやブースで盛り上げるようになっているのが目立ちます。この路線により、参加者が大幅に増え、これまで無関心だった層も取り込んだ功績は大きいといえます。その一方で、スポンサー依存による弊害も指摘されるようになってきています。TRP実行委には、抗議行動の内容次第では警察への通報以外の方法で調整に入るなど、危機管理のあり方に見直しの余地があります。

参考:人権とプライド、「場」の持つ力。東京レインボープライド2022

TRP実行委にはこれを機に、スポンサーに寄り添いすぎる姿勢があれば見直し、問題提起の声をまずは丁寧に受け止める姿勢に軌道修正していただきたく願います。

また出展各社には、抗議を恐れて出展を控える方向に巻き戻すのではなく、改善の機会と捉えて、自社の危機管理とLGBT施策の再点検を行っていただきたく願います。

要望

  1. TRP実行委は、男性の抗議内容が事実なら、スポンサー企業の同性カップルへの取り組みに改善を求める正当な内容であると真摯に受け止め、報道内容の通りであれば警察への通報は過剰対応だったと認め、男性に公式に謝罪してください。
  2. イベントでの抗議行動に、内容次第では警察への通報以外の方法で調整に入るなど、危機管理のあり方を見直し、「LGBT当事者に人権を」という原点に返るようにしてください。
  3. 企業のLGBTフレンドリー判断基準を明確にしてください。出展各社のLGBT施策を審査し、特に多く出資するスポンサーにはそれに見合った水準の取り組みを求めるなど、アピール内容が実態と乖離するということが少なくなるように見直してください。その具体的な内容を公式に発表して実践してください。
  4. 声を上げたLGBT当事者への誹謗中傷や差別発言に反対する姿勢を示してください。

「今後の改善に」と思われる方は、ぜひ賛同のクリックをよろしくお願いいたします。

集まった署名は、TRP実行委に送付いたします。

筆者記事:「人権」より「ハッピー」ではなく、どちらも欠かさない

筆者記事:理念が形骸化する流れに歯止めを 東京レインボープライド抗議者通報

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現在の賛同数:243次の目標:500
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意思決定者(宛先)

  • 共同代表理事 杉山文野様、山田奈津美様東京レインボープライド実行委員会